軍事においては、1.敵を打ち負かす、2.自国を防衛する、の2つが基本。
極めてシンプルな目標設定である。
そのため、古代兵法書や軍事戦略の書籍には、存在しない項目がある。
「優れた目標設定」に関する記述、それがほとんどない。
これはとんでもない欠陥であるにも関わらず、議論されたことがないポイント。
結果として、どんなことが起こるのか。
古代兵法書や軍事戦略を愛読する人の中に、驚くほど実務能力の低い人が出てしまう。
非常に勤勉で真面目、物知りなのに仕事ができない。
彼らは、兵法や軍事戦略で「勝ち方を学んだ」と考えている。
しかし、「目標設定ができない」。
目標を与えられないと活動できない自分に気づいていない。
だからこそ、知識人であっても実務人ではない人になってしまう。
これは大変残念なことだと思います。
兵法書、戦略書、実務教養の本。
実務的な思考体系として適切な円環ができているか。
しっかり理解してから学ぶことが大切でしょう。
優れた目標を自ら設定できない人は、人生では落伍者になる可能性が高いからです。