リーダーシップにも様々なスタイルがあり、直面する状況とスタイルが一致するほど大きな成果を上げます。『 30の名著とたどる リーダー論の3000年史 』(日経ビジネス人文庫)の本書にも登場するリーダーシップの名著を11冊紹介。リーダーが直面する課題を解決し、成果を高めるために役立つ本を、マネジメント層向けか若手向けか、かつ読みやすいか難解かで整理します。
■マネジメント層向けの名著
『 アムンセンとスコット 』(本多勝一著/朝日文庫)
人類初の南極点への到達は、1911年にアムンセンによって成し遂げられました。本書がなぜ実務にきくかと言えば、2人の人物のリーダーシップの差は、そのまま困難を乗り越えられるリーダーか否かの境界線となっているからです。極限の中ほど、リーダーの力量が成否を分けることには異論がないと思います。アムンセンは目標達成への準備に際立った手腕を発揮しており、それは現代のリーダーにも十二分に通じるものになっています。
■若手向けの名著
『 最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと 』(マーカス・バッキンガム著/加賀山卓朗訳/日本経済新聞出版)
膨大な調査を基に優れたリーダーと優れたマネジャーを区分し、それぞれの正しい役割を考察した1冊です。リーダーもマネジャーも、組織の中では実行力、完遂力が共に必要な主軸となる役割で、それぞれの役割がどう違うのかを正しく知ることは、組織内での実行力を高める効果があります。
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はじめに:『30の名著とたどる リーダー論の3000年史』では本書の紹介があります(日経BOOKプラスのサイトへ)