2019年に現役を引退したイチロー選手。
マリナーズを含めた大リーグでの素晴らしい活躍は、鮮烈な記憶として覚えている方も多いのでは。
ところで、いきなりですが
もし大リーグ時代のイチロー選手が、近所のコンビニの店員になったら、
と仮定してみましょう(笑)
その場合、ビジネス的な観点からみてすぐにわかるのは
1.年俸数億円の人物が、時給900円程度の価値しかないと
思われているポジションを占めることによる
「無意味な部分のオーバークオリティーと収益性の大打撃」
オーバークオリティの部分が、(適所でない限り)収益を生まないという点には注目すべきでしょう。
2.イチローという唯一無二の天才運動選手が、その収益性の
高い資質をまったく活かせないという
「適性のずれによる、資産価値の有効活用の阻害」
1はすぐにわかりますね。天才運動選手が、コンビニのレジにいても、その人になったからといって、数億円の追加的収益は生まれません。
2については、本来持っている資産的価値を、適切な場所で活かせないことによる、利益の喪失ということになります。適所にあれば膨大な収益を生む資産が、ひとつ場所を外れただけで、ほとんど何も得られなくなってしまう。
「無意味なオーバークオリティー」という言葉が注目をされ始めていますが、適材適所をベストで行えることによる、資産と収益性(時間単位)での向上は、個々の経営者にとっては死活問題になりつつあると、私は考えています。
ビジネスパーソンも同じで、プレイヤーとして優秀な形で活躍するだけでなく、自らをどこに配置するかの決断と行動の質を上げていくことが、豊かな人生につながるのです。
それを自分で行わなければ、社会が勝手にあなたをどこかに配置することになります。
それは恐らく社会の都合を押し付けられたものになり、あなたの人生の富とやりがいを最大化するものではないはずです。その境界線を跳び越えることが、夢の実現につながることを意識すべきでしょう。